QDレーザの量子ドットレーザーについて調べてみた。

先日、量子ドットレーザ6万個量産受注と発表され注目されてます。ちょっと調べてみたのでまとめてみました。

量子ドットレーザーとは

微小な半導体構造体内にある量子ドットと呼ばれるナノスケールの構造物に電気パルスを与えることで発振させ、レーザー光を発生させる半導体レーザーの一種です。

従来の半導体レーザーは、半導体中にある電子やホールを直接励起して発光させることでレーザー光を得ていました。一方、量子ドットレーザーは、ナノスケールの量子ドット内にある電子が発振することで、非常に高い発光効率とレーザー光の品質を実現することができます。

また、量子ドットレーザーは、光通信やセンシング、医療、ディスプレイなどの分野での利用が期待されていて、特に光通信においては高速・高品質なデータ転送が可能なため、今後ますます需要が高まっていくと予想されています。

市場性

量子ドットレーザーの市場規模は、2021年時点でまだ比較的小規模ですが急速に成長しています。

市場調査会社であるYole Développementによると、2021年の量子ドットレーザー市場規模は約3億4,000万ドルであり、2025年には約11億5,000万ドルに達すると予測されています。

特に光通信やセンシング、医療、ディスプレイなどの分野での需要が高まっていることが、市場の成長を後押ししています。光通信市場では、高速・高品質なデータ転送が求められており、量子ドットレーザーはその要件を満たすために注目を集めています。

また、センシングや医療分野でも、高感度で高分解能な光学センサーや治療用レーザーなどに利用される可能性があります。

さらに、量子ドットレーザーを用いた次世代ディスプレイ技術にも注目が集まっており、今後の市場の拡大が期待されています。

まとめ

市場規模はまだ小さいですが今後の成長期待できるようなので注目したいですね。特に今回搭載されるIOCoreは注目です。

IOCoreとは、株式会社アイ・オー・データ機器が開発した、量子ドットレーザを光源として搭載した超小型光配線チップのことです。

IOCoreは、高温度環境下での高信頼性と低コストを実現することができ、100度を超える高温環境でも動作可能です。また、超高速での通信が可能で、100Gb/sから500Gb/sの高速通信に対応。

量子ドットレーザを光源とすることで、高品質な光信号を送信することが出来さまざまな用途に利用されることが期待されています。例えば、データセンターや通信基盤など、高速・高信頼性の光通信が必要な分野での利用が期待されています。

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